【熱中症対策グッズ】てぬぐいで手作り=たすき掛けのような「カケルくん」♪
暑くなってくると家では冷房かけっぱなし、夜はひんやりシーツにアイスノン。頭の上にもにあの手この手で暑さ対策をしたくなるものです。ここでは外では恥ずかしいけど、室内に籠りっぱなしの方を対象とした「手ぬぐいを使ったたすきのようなたすきじゃない」冷却てぬぐい作成法(略して「カケルくん」)の作り方の紹介をしていきます。
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知ってほしい暑さ対策!
毎年酷暑の度合いが上がってきて、後期高齢者を抱える家庭など日常の生活空間に非常に気をつかうものです。エアコンで室内の温度を下げればいいというものでもありません。環境や着用する衣服、寝る時のシーツや枕などさまざまな工夫が必要になります。
まずはじめに考えられる暑さ対策としていろいろなアイテムを使った以下のような方法を紹介しますので自分や家族にあった方法を模索していただきたいと思います。
1️⃣ 衣服の素材:涼しい素材や通気性の良い服を選びましょう。薄手で軽量な衣服や吸汗速乾性のある素材が適しています。長袖の場合はUVカットや日焼け防止機能のあるものを選ぶと良いです。どちらかというと化学繊維の混在したものよりも植物繊維の素材の方が涼しくて快適に過ごしやすいのでおすすめです。
綿:やさしい手触り、吸湿性がよく、静電気を発しない。丈夫で洗濯にも強い。
麻:通気性、吸湿性があり、涼しく着られる。丈夫であるがシワになりやすいのが弱点。
2️⃣ 傘や帽子の活用:頭部や顔を直接太陽から守るために、帽子や日傘を使いましょう。暑さがあ厳しくなってきた昨今晴雨兼用の傘は必需品です。また帽子もブリムの広いものやUVカット機能のある帽子が効果的です。
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3️⃣ 化粧品の活用:肌を紫外線から守るために、日焼け止めを塗布しましょう。SPF(Sun Protection Factor)が高く、UV-AとUV-Bの両方に対応した製品を選びます。こまめに塗り直すことが重要なのではないかと個人的には思います。ただし敏感肌の方は化粧品選びは慎重に、塗るのも大事ですが、落とすときには隅々までしっかりと時間をかけて丁寧に落とすことを心がけましょう。
4️⃣ 水分補給:暑い環境では水分が失われやすいため、こまめに水分補給を行いましょう。高齢者でも1日2L(リットル)の水分をとるように心がけ、水やスポーツドリンクをこまめに摂取し、脱水症状を予防しましょう。
ただし、コーヒや―お茶などカフェインが多く含まれるものは控えるようにしましょう。高齢者の場合は常に手元に500ml程度の水を持ち歩いていつでも飲めるようにしておくと良いですね♪
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5️⃣ 適度な休息:過度な暑さを避けるために、適度な休憩を取りましょう。涼しい場所で休息し、体をクールダウンさせるのも大切です。
6️⃣ 時間帯で活動を制限:暑いからといって1日中家の中にこもってばかりいてはいけません。散歩をしたり近隣を歩いたりして体を動かすのも大事です。
特に日中の暑い時間帯を避け、涼しい朝や夕方に活動するように調整しましょう。日中の暑さが厳しい場合は、できる限り屋内で過ごすほうがよいでしょう。
7️⃣ 冷却グッズで直接幹部を冷やす:冷たいタオルや保冷剤を使った冷却グッズを活用すると、体温を下げることができます。首や手首、こめかみなどに冷却グッズを当てると効果的です。
8️⃣ 寝具にもひんやりシートやアイスノン:夜寝苦しいのもきついものです。布団の上にい草のゴザをひくことでく草はらに寝転がっているような自然の感覚で涼しさも感じることができます。
自宅では2つに折りたたんで厚みを作って折りたたんだ状態でベッドの上に乗せたためか体の下の部分に空間があるせいかエアコンの風がひんやりと入ってきていて気持ちが良かったのでおすすめします♪
またもっと涼しく感じるのが竹マットです。市販の竹マットはひんやりとした感覚で更に涼しさが増しますが、高齢者には竹マットの厚みが「硬くて痛い」と感じるようなのであまりおすすめできません。
部屋に竹ラグをおいてあるところは多いと思いますが、ベッドの上にも寝る前に冷房を効かせて竹マットの上で寝るとひんやりとして気持ちいいものです。
高齢者には固くて痛い竹マットの素材かもしれませんが、現在私はこちらの竹マットを日々使用して快適に一晩中過ごしています。寝る前には冷房を切っても朝までぐっすり休めます。エアコンで喉をやられないように扇風機の「微弱」は一晩中つけて寝るのが快適な過ごし方の方法です。
みなさんも自分にあった快適な環境を探してみましょう。
最強なのは「アイスノン」氷枕を冷凍庫で冷やしておいたものをタオルで巻いて枕にするだけで頭がひんやりするので寝る前には欠かせないアイテムです。
2つ置いておくと熱射病や熱中症になったときなどアイスノンを入れ替えながら様子を見ましょう
これらの対策を組み合わせながら暑い環境でも快適に過ごす環境を整えられます。暑さによる熱中症や日焼けを予防し、健康を守るために適切な対策を行いましょう。
1:『手ぬぐいで作る』作り方その1
さぁここからはこれまでのいろいろな暑さ対策を講じても暑さを凌ぐのが難しくなってきている日々に直接冷やす冷却グッズを制作してみましょう。
まずはじめに体を冷やすポイントについて押さえておきたいのは、『血管の太いところを冷やす』ということを第一に考えていきましょう。
1・首筋
2・脇の下
3・股関節
4・足首
首筋は以前から注意していたのでネックリングなど使いながら用心していましが、年ごとに更に暑くなることを思い、脇下までなんとかできないものかなと考えたのが制作の始まりです。
今回紹介する作り方は上記に記述した暑さ対策『 7️⃣ 』に該当する冷たいタオルや冷却グッズを使うアイテムとして紹介します。
これは「てぬぐい」で暑さ対策に作ってみた試作品です。
材料
手ぬぐい(80cm程度) 1枚
綿 5×50cm 1枚
12コールゴム 35cm( 1本
市販のケーキなどの箱についている保冷剤 2~4個
作り方
1・綿(5×50cm)を縦長に二つ折りにして1.5cmでミシンをかけます。
2・1をひっくり返して中にゴムを通して両サイドをミシンでとめます。(これは背中の脇下間になるため『背幅ひも』と呼びます。(上図黄色部分)
3・手ぬぐいを縦長に4つ折りにして2の背幅ひもを挟んで縫い止めます。
4・3の縫い止めた位置から12cmのところにミシンをかけます。
5・手ぬぐいの中心にミシンをかけます。
6・5の両サイド12cmにミシンをかけます。
7・6の12cmの中には保冷剤を入れる隙間になるため、保冷剤が落ちないようにそれぞれ3cmのあき止まりミシンをかけます
8・背幅ひもから12cmの明き部分は三角にひっくり返して押さえミシンをかけます。(抑えるときに12cmより3cm中に入って保冷剤が落ちるのを防ぎます。)
中に保冷剤を入れて完成です♪
保冷剤は冷めたらまた冷凍庫に入れて冷えたものと交換することで何回でもつかえます。
2:『手ぬぐいで作る』2L~4Lsize その2
はじめに試作したものも良かったのですが、少し大きい体格になるときつくて幅が合わないと判明、再度2L~4L程度まで対応できないものかと試作を繰り返し、てぬぐいを2枚使うことでなんとか対応できました。
材料
てぬぐい(80cm程度) 2枚
12コールゴム 37cm 2本
作り方
1・二枚の手ぬぐいを縦長に4つ折りにして一枚でもう一枚の手ぬぐいを挟んでミシンでつなげてミシンをかけます。
2・反対側も同様にミシンをかけて2つの手ぬぐいが輪っかになるようにしていきます。
3・つなげたミシンの際から12cmにミシンをかけます。反対側も同様に12cmにミシンをかけます。これで両サイドのミシンがかかりました。(下図A)
4・次はミシンをかけていない手ぬぐいの真ん中とその両サイドにミシンをかけて行きます。(上図B)
5・真ん中の明きを3cmづつ縫います。(下図C)
6・12cmだけミシンをかけた方にゴムを2本つけていきます。(はじめの12cmをミシンをかける時にゴムをあらかじめはさんでおくというのもありですね)
てぬぐいは大まか55cmに対してゴムの長さは37cmなのでゴムの両サイドを縫ったら次はゴムを踏まないようにして手ぬぐいの口を縫い込んでいきます
7・ゴムは2本入っているのでゴムとゴムの間もミシンをかけていきます。
8・3のミシンから3cm入ったところより斜めに曲げて➡の方に折り返して折り曲がったところをミシンで縫い止めます。
9・保冷剤を入れて完成です。
今度は脇もしっかりと収まりました。
この冷却グッズを考え始めた理由
そもそもなぜこんな名前もないものを作りだしたのかというと、我が家の高齢の親が室内で熱中症にかかったのが始まりでした。
部屋にこもりっきりで
運動もしない
冷房もぎりぎりまで我慢してつけない
水分は喉が乾いたときだけ冷蔵庫に水を取りに行く
そりやぁ熱中症になりますよ・・・
2022年は暑さ対策でもちろん、市販の冷却商品をあれこれ探しと求めて高齢者である親が熱中症にならないようにひんやりグッズを気をつけて買い漁ってきました。
しかしながら、なかなか続けて使ってくれない・・・
そこで、タオルで首の後ろに保冷剤をくるんで冷やすやり方を教えたところ、非常に満足して定期的に自分で冷凍庫に行って、ぬるくゆるゆるなった保冷剤とキンキンに冷えている保冷剤を交換して使っていたので、今年は暑さが激しくなってきてもう少しよいアイテムはないかと考え始めたのがきっかけです。
高齢者が熱中症になる理由
そもそも高齢者が熱中症になる理由は以下のような要因が当てはまります。
体温調節の低下・・・高齢者は体温の上昇や下降に対して反応が鈍くなり、暑さや寒さに適切に対応することが難しくなります。
身体の脱水傾向 ・・・高齢者は通常よりも水分を保持しにくくなります。腎臓の機能の低下や利尿ホルモンの分泌の減少により、尿量が減少し、脱水症状が起こりやすくなります。また水分を多く摂るようにすすめてもトイレが近くなることを嫌い、水分を控えめにする高齢者も多い傾向です。
慢性疾患や薬物の影響 ・・・高齢者は慢性的な疾患を抱えていることが多く、それに伴う薬物治療を行っている場合があります。これらの疾患や薬物は、体温調節や水分バランスに影響を与えることがあり、熱中症のリスクを高めます。
身体能力の低下 ・・・高齢者の身体能力や運動能力は低下しています。暑い環境下での活動や運動による熱産生や汗腺の機能も低下しており、熱中症のリスクが増加します。
社会的要因 ・・・高齢者は外での趣味や運動など活動することが少なくなるにつれ孤独や社会的孤立の問題を抱えていることがあります。そのため熱中症の予防や適切な対応に必要な情報や支援を得ることが困難な場合があります。
また、室内で冷房をつけない理由は、以下のような要因がほぼ当てはまります。
- 冷房は電気やガスなどのエネルギーを使用するため、使用する量によっては光熱費が高くなることがあります。年金生活の高齢者の中には、経済的な理由から冷房の使用を控えることがあります。
- 高齢者は体温調節能力が低下しており、冷房によって体温が下がりすぎると体調を崩す可能性があります。特に冷え性や関節痛を抱えている場合は、冷房による体の冷えが痛みや不快感を引き起こすことがあります。
- 高齢者は長年にわたって寒冷な環境に身を置いてきたため、寒さへの耐性が高くなっていることがあります。そのため、若い世代よりも室内の温度を高く感じることがあり、冷房をつけないことで快適に過ごせる場合もあります。
- 高齢者の中には、エネルギーの節約や環境保護への意識が強い人もいます。冷房の使用を控えることで、エネルギーの浪費を避け、環境への負荷を軽減することを考える場合があります。
ただし、高齢者が室内で冷房をつけない場合でも、十分な暑さ対策を行うことが重要です。涼しい場所への移動や水分補給、適切な衣服の着用などを心掛けることで、熱中症や体調不良のリスクを軽減することができます。これには身近にいる家族や隣近所での付き合いが重要であることを忘れてはいけません。
一緒に住んでいなくてもできることを考えて十分な対策を心がけましょう。
・頻繁に「我慢しないでエアコンをつけるように」言う
・冷蔵庫には水をはじめ炭酸飲料・スポーツドリンク・酸っぱい梅・甘い飲料・ヨーグルト飲料・甘酒等水分補給は十分とれるように常備しておく。
・常に「水分補給」第一!常備部屋にいるときには手に届くところに「水」を置く
・衣類はもちろん、ひんやり冷却タイプのTシャツに短パン
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以上を心がけてこの「夏」を乗り切るための補足アイテムとして保冷剤入の「カケルくん」も今年は常設しようと思います。
みなさんも、自分のため、大事な家族のため、熱中症にならないように十分気をつけてこの夏をお過ごしください。
3 『タオルガーゼで作ってみる』作り方その3
ではここから後半戦にまいります。
ここでは手ぬぐいと作り方は同じで、タオルガーゼを使って作成してみました。
材料
1・ガーゼタイプのタオル
2・最初に作ったものと同じ背幅ひも
この2つ
作り方
1・1の手ぬぐいのやり方とほぼ同様ですが4つ折りに縦長に折った折り目を端の方だけ四つ折りの一番外側だけをさらに2つに折ります。
2・1の間に背幅ひもを挟んで両端を縫い込みます。
3・縫い込んだら四つ折りを三つ折りにして真ん中・真ん中から12cmにミシンをかけます。
4・真ん中の三つ折りの2箇所と背幅紐の横に保冷剤をそれぞれ奥までくるんで包みます。
4・『タオルガーゼ』で手縫いで作ってみる
ミシンがなくても手縫いで十分、このガーゼタオルはちょっと長いタイプで120cmあります。このままでもLサイズまではいけそうなので手縫いで3箇所縫い止めます
材料
ガーゼタオル(120cm) 1枚
針と糸
ボタン(2cm程度) 1個
ゴム 12cm程度 1本
作り方
1・はじめにこのガーゼタオルは4つ折りでなく完全三つ折りにしておきます
2・2つに折って、折った真ん中にひとつ、その両側13cm程度にそれぞれ手縫い(並縫い、または返し縫い)をしていきます。
3・タオルの端から5cmのところにボタンをつけます
4・もう片方の端にはゴムを縫いつけます
上記3つのものと違って輪になっていないため、後ろで繋げる必要があります。
自分の手でゴムの輪を持ってボタンに引っ掛ける方法です。女性ならブラを止める感覚と同じですね
例えば自分でつけるのが困難な方に介護者の方がつけてあげやすい方法になるかと思います。
温暖化により毎年暑さの厳しさが増しきています。少しでもなにかのヒントにでもなれると幸いです。
みなさんも十分気をつけてこの夏をお過ごしください。
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