トレーナーの丈を詰める方法【リフォーム】|ri-haの洋裁部屋
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トレーナーの丈を詰める方法【リフォーム】

さぶりん
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洋服を購入するとき、 色柄はいいけどぴったりのサイズがないことはありませんか?あちこち見たけど行って結局納得いかなくて買わずに帰ってきたということが私もよくあります。

今回はほしいサイズがなかったときに大きめのサイズを購入して小さくリフォームする方法を紹介していきます

つるちゃん
つるちゃん

なんだかこのTシャツ色はいいけど、大きさがイマイチぴったりじゃないのよね

服の好みはみんな色々あるけど、自分にピッタリ合うサイズってなかなか見つからない時ってあるよね。

さぶりん
さぶりん

この記事は洋裁経験のある人に向けた記事です。ミシンを触ったことのない方には理解しにくい内容の部分があることをとをご理解ください。

トレーナーの丈を詰めるために準備するもの

まずはリフォームを始める前に準備するべきものを確認してみたいと思います

材料
  • ミシン
  • ロックミシン(家庭用ミシンのジグザグミシンでも可)
  • 糸切りはざみ
  • 同色ミシン糸
  • ロック糸(家庭用ミシンのジグザグミシンの場合は不要)
  • 目打ち
  • まち針(または仮止めクリップ)
  • 20cm定規(竹尺)
  • チャコペン(消えるチャコペン)
  • 裁断ばさみ

材料が揃ったら次にリメイクの流れを確認しながらひとつひとつリメイクを進めていきましょう

トレーナーの丈をXLサイズからMサイズへリメイク

簡単に説明すると以下の流れでリメイクをしていきます

1 試着してどこをカットしたいのか、完成形をイメージして詰めたい所をまち針で止める

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2 試着を脱いでまち針をした出来上がり寸法に印をつける

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3 印の外側に縫い代分をつけてハサミでカット

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4 袖下を少しほどく

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5 袖ぐりを縫う

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6 袖ぐりにロックミシン(またはジグザグミシン)をかける

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脇を縫う(両脇にスリットを入れるので裾から8cmで止める)

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7 前の裾8cmにロックミシン(またはジグザグミシン)をかける

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8 脇にロックミシン(またはジグザグミシン)をかける

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9 裾にロックミシン(またはジグザグミシン)をかける

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10 後ろ裾と前裾を縫う

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11 両脇のスリットを縫って完成!!

縫い方手順

1・はじめに考えることは、今ある服をどういう形に変えていきたいのか?ということです。リメイクの完成形を考えます。

大きなサイズの場合はそのままサイズダウンにしていく方法は可能ですが、小さな服一枚から大きな洋服は魔法使いでもドラえもんでもないかぎり作れません。小さな服の場合はもう一つ洋服や他の布を組み合わせて作りたい服を考えていかなければなりません。

満足いかないところの寸法をチェックして、そこをどんな風にリメイクして満足行くデザインにしていくのか考えてみましょう

さぶりん
さぶりん

このトレーナーはXLサイズなので肩も落ちて脇もダブダブになっています。まずは肩の位置から袖ぐりまでと、脇のダブダブな部分をカットして行きます(カットしたい分をまち針で止める)

今回リメイクしたい形にするための不要な部分はこのラインを引いた斜線の部分になります。ここをカットしていきます。

前後2枚一緒にハサミでカットしていくので、平らな場所にトレーナーをおいて脇線と袖ぐり線が同じ位置になるように整えます。

このとき、前身頃と後ろ身頃は必ずしも同じ寸法ではないので幅の余る部分は真ん中に寄せておいて、カットしたい部分のみ平らに合わせて置くことがよいでしょう。

2・まず肩の縫い目から身頃に向かって4cm不要のため袖の縫い目から4cmの位置にチャコペンで印を袖下までつけます

次に袖下の脇のダブついた部分が5cmあるので脇から5cmの位置にチャコペンで印をつけます。

チャコペンはアイロンを当てると印が定着して消えなくなってしまうこともあるので、線を引くときにはペンの内側のラインが4cm(または5cm)から外になるように向けてラインを引いておきます

最後に裾の長さを決めます。裾の長さは好みによるので、今回は短めにしたいので、元の長さから13cmの位置に印をつけます。

カットする場所が決まりました。

3.次に印をつけたラインの外側に縫い代をつけていきます。肩から袖ぐりを通って脇線まで1cmの縫い代をつけてハサミでカットします。

カットした袖には袖ぐりに最初に縫われていた部分があるので2枚一緒に縫われていた部分を際からハサミでカットします。

最後に裾はもともとあった裾の折返し分を参考に2.5cmの折り返し分をつけてカットします。

袖にはカットされた不要な部分があるので袖ぐりをもともと縫い合わせてあった2枚一緒の部分のきわ(ぎりぎりのところ)からハサミでカットします。このとき肩の縫い目との延長線上の袖に印をつけておきます(袖山点になります)

また裁断するとき、商品タグが一緒に取れてしまいます。商品タグは洗濯するときなど確認が必要になりますのであとで脇を縫うときに一緒に縫うために切って保管しておきましょう。

4.不要な部分をカットし終えたので、ここからは、縫製作業になります

はじめに、袖ぐり縫いあわせをするために、カットした袖の縫い目を1,5cmほどきます。

5.袖ぐりを縫い合わせるために左右間違えないように袖をおき、それぞれの身頃の肩線と袖山の印を合わせて前後袖ぐりを一周ぐるっと縫い合わせます。

6.縫った袖ぐりをロックミシン(またはジグザグミシン)をかけていきます。

7.脇を縫いますが、このとき先程取り外しておいたネームタグを左脇の裾から10cm程度の脇の一枚に縫い付けておきます。脇を縫うときには5cm裾にスリット(脇あき)を作るので5cm+2.5cm=7.5cmの位置で縫い止まります。

8.裾は7.5cmスリットの明き止まりまで片方ロックミシンをかけて、もう片方は脇とスリットまでロックミシンをかけます

9.裾にロックミシン(またはジグザクミシン)をかけます

10.後ろ裾と前裾をそれぞれ縫います。

11.最後にスリットにミシンをかけて出来上がり!!

やってみると意外と簡単でしょう?

裁断する場所、縫う順番をまちがいなければあっという間にリフォームが出来上がります。ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

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ABOUT ME
さぶりん
さぶりん
生涯学習インストラクター(洋裁)
1967年霧島市生まれ。自営店を手伝いながら学生時代を過ごす。文化服装専門学校卒業後就職後独立。一時期洋裁業がいやになり離れる。現在は料理・洋裁・DIY・ブログ執筆、ボランティア活動など幅広く活動中。2022年10月よりブログを開始。趣味はテニス
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