ノースリーブワンピースの脇のAHを広げる方法【リフォーム】
夏の暑い日には、体にピッタリとフィットした服よりも、少し広めにあいた服の方が開放感があって気持ちいいもの。今回は、シンプルなノースリーブワンピースの脇のAH(アームホール)をもっと広くひろげる方法について解説していきます。
ノースリーブワンピースの脇を広げる順序
シンプルなワンピースですが、リフォームするためにはほどく順番とほどいたあとつなぎ直す順番が大切です。おおまか以下の手順でリフォームしていきます。
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ざっくりいうと以上のようになります
ノースリーブワンピースの脇を広げる具体的な方法
このワンピースを目打ちで印した位置まで約7cm下げていきます。今回の柄は小さなブロック柄になっているのでブロックのサイズで考えた方がわかりやすいのでブロック数でいうとだいたい5ブロック分になります。
袖ぐりはバイアステープ始末になっているためこのバイアステープも一旦ほどきます。
このバイアステープをほどくときに、元のバイアステープを縫われていた方法で縫うことを覚えておくとあとで縫うときに同じ方法で縫うことができるので作業がスムーズになります。
例えば今回の場合、袖ぐりを囲むようにバイアステープで両方からくるんで一度にミシンをかけてあります。このような場合は表からミシンをかけやすいようにバイアステープの裏側が0,5~1mm程度折り返し分が広めに作られています。
つまり、リフォームして縫い合わせるときにも同じ方法で縫ったほうが難なくきれいに仕上がります。
バイアステープがほどけたら、脇を10cm(約7~8ブロック)程度ほどきます
柄にして5マスほど。短くするのが5マスなので、7マス程度ほどいていきます。
次に袖ぐりをカットしていきます。
肩幅は変わらないので肩から袖ぐりの真ん中まではさわらずに、袖ぐりの真ん中から袖下に向けて自然とカーブを描いてカットしていきます。
カットした脇の左右がそれぞれ2枚ずつあります。
このカットした僅かな端布をほどいたバイアステープにつなげて両脇2本のバイアステープにつなげていきます。
カットしたそれぞれ右前と左後ろ、左前と右後ろを中表に合わせてバイアステープに近い幅にしてにつなげ、さらにその片方の端を元々のバイアステープの後ろ袖ぐり側につなげていきます。
これは、バイアステープのつなぎ目が多くなるため、比較的目立たない後ろ側でバイアステープをつなぐためです。
このバイアステープとつなぐ端切れも縫い代は元の縫い代よりも少なめにしてなるべくつなぎ目が多くなるようにしてつなぎます。(※本来はバイアステープはバイアスでつなぎますが、足りなくおそれもあるため、今回は直線でつないであります)
袖ぐりはカットした分だけ広くなっているのでその分、バイアステープが不足しています。
元のバイアステープとカットした端切れをつなぐことによって袖ぐりの長さを補えるようになります。
つないだら、バイアステープの長さが足りているかどうか、カットし直した袖ぐりにつないだバイアステープを当ててみて長さの確認をしてみます。
なんとか足りたようです。
バイアステープが足りることを確認できたら、つないだ布の部分にバイアステープと同じ幅で折返しアイロンをかけておきます。
バイアステープは袖下でつなぐぐ方法が最もベストですが、今回は簡単に始末できる方法で始末していきます
アイロンをかけたバイアステープを先に袖ぐりにはさみミシンをかけます。
そのあと解いた脇を縫い合わせます。
脇に2枚一緒にロックミシンをかけて後ろ身頃側に縫い代を倒して表側から押えミシンをかけていきます。
これで袖幅は広くなりました。完成です