【ミシンの使い方】ミシンを使う前に確認すべき5つのポイント!!初心者向けミシンの使い方について♪
ミシンの扱いになれていない人にありがちなのが『ミシンの糸通しが間違っていること』『ボビンの向きが違うこと』『布に対して針と糸があっていないこと』『糸調子の調整ができていないこと』『布を無理やりひっぱっていること』なのに、ミシンが壊れた!!と勘違いしてしまっていること、そういうことありませんか?今回はミシンを使うときのありがちな5つのポイントについて確認していきます。
ミシン使うのあんまり得じゃないのよね・・・
じゃあ、一緒にミシン使ってみましょうか?
1・ミシン糸の正しいかけ方(従来型)
洋裁をしない人はそもそもミシンが扱えない。ミシンが怖い。でも使ってみたい。そんな感じではないでしょうか。ミシンにはそれぞれ若干の違いがあるけれど、糸の通し方のルールはだいたい同じです。
こちらのミシンのも同じく、日頃ミシンをあまり使わなけど、使いたくて10年くらい前に購入したシンガーミシン。まだまだきれいな状態です。
1・上部の横になっている糸掛け棒に糸を置く
2・左上部の上糸かけ部分(銀色の部分)に糸をかけて、手前に糸を下ろす
3・針の上部分に右から左へVの時に糸を通す
4・針のすぐ上の銀色の糸通しに糸を通す
5・針に前から後ろへ糸を通す
針に糸を通すのがおっくうなのよね~
最近のミシンはほとんど糸通しのレバーがついているから大丈夫!
糸通しレバーの使い方
天びんが一番上(赤矢印)にあることを確認し、上になければ右側のハンドルをはずみ車(黄色矢印)を回して天びんが一番上にくるようにしておきます。
(ここで糸通しのフックが針穴をとおていることを確認します。)
説明書がある場合は必ず説明書をよく見て糸のかけ方を確認していきましょう。
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2・ボビンの正しい入れ方
ボビン糸は下の釜の部分に直接ボビンを入れていきます。ボビンの糸を10~15cm程度引き出しておいて右から下へ垂れるように糸を左手で持ったままボビンを入れます。釜にボビンが収まったら糸を釜に引っ掛けるようにして案内にそっておきます。
ボビンの入れ方は種類によって違いがあります。釜のフタに案内線が入っているものもありますのできちんと案内線に合わせてボビンをいれましょう
上糸の針が動くようにミシンの釜を右手で手前に回して針を一回動かして下糸を引き出します。このとき、上糸の先を手に持っておくと下糸が上糸にひっかかって上に上がってくるので、下糸が引き出しやすくなります。上糸と下糸が一本ずつになっておけば準備完了です。
3・針と糸の関係(ジーンズの場合)
ミシンを使う場合、布によって針と糸を上手に使い分けなければなりません。厚いジーンズ生地の場合や、薄いスラックスの生地の場合、布に適した針と糸を使うことが重要です。
例えば布が薄いスラックスのような生地に針と糸が太いと、布に余計な穴が空いたり、布の繊維が引っ張られて引きつってしまいます。またジーンスのように厚い生地に細い針や細い糸でミシンを踏んでも、糸が切れたり、針が折れてしまいます。
糸 | 番手 | 長さ | 針 | 用途 | |
ミ | ポリエステル糸 | 60番 50番 | 200m | ミシン針11番 | 化合繊、混紡の普通地 厚地 |
シ | ポリエステル糸 | 30番 | 100m | ミシン針14番 ミシン針16番 | 化合繊、混紡の厚地 |
ン | 絹ミシン糸 | 50番 | 100m | ミシン針9番 ミシン針11番 | 普通、厚地のウール 絹、化合繊 |
糸 | 絹ミシン糸 | 30番 | 50m | ミシン針14番 ミシン針16番 | ステッチ用 |
ジーンズの裾上げの場合、表には飾りミシンで太いステッチ糸を使います。ステッチ糸とは見せるための糸で通常の縫い糸よりも糸が太くなっています。そのため、その糸を使うときには針も太い針を使います。
普通糸60番と普通針が11番は多く使われていますが、ジーンズのように厚く、ステッチ糸を使うならば糸は太めの20番~30番、針は14番~16番がよいでしょう。
迷ったときにはお店の方へ「○○を縫うのだけれど、針と糸はどの種類を選べばいいですか?」と聞いてみましょう。お店に実際に縫う布を持っていくことが大事です。
4・糸調節
次は実際に縫い始めるのですが、いきなり本縫いに入らないように気をつけてくください。確認することは、縫い目が細かくなっていないか、糸調子は整っているか、使わなくなった布や端切れで必ず試し布で縫ってみて確認をしていきましょう。
ミシン目の幅は通常3cm幅に針目が12~13針入っていることが普通ですが、ジーンズのようなステッチ糸はそれよりも広く、3cm幅に10針目程度が多く見られます。初心者の方はあまり細かくせずに針目を大きくして縫っていきましょう。
布は実際に縫う布の余りを使用します。実際の余り布を使うのが一番ですが、もしも同じ生地がない場合は、似たような厚さや質感の布を使って試し縫いをしましょう。
今回は別布で試し縫いをしてみました
試し布で縫うと、左から2本目は上糸がゆるすぎてフラフラしているのがよくわかります。
この場合は上糸調節部分を強くして再度試し縫いをしてみましょう。少しづつ調節しながら糸の調子を整えます
5・布の運び方(手の置き方)
糸の調節が整ったら実際に縫っていきましょう。今回はジーンズの裾上げなので、ミシンの下のアームカバーを外して裾がすっぽり入るようにして縫います。
アームカバーを外すと袖口や筒になったズボンの裾などが縫いやすくなるので取り外しのできる筒型のときにはアームカバーを外して縫っていきましょう。
ミシンによってはアームカバーの取りはずしができない場合もあります。筒状の布を縫うときには筒になった下の布を一緒に縫ってしまわないように注意しましょう。
1・ミシンの縫い初めは上糸と下糸をしっかり後ろの方におきます(針が降りると上糸が引かれて抜ける場合もあるので上糸は長めに針穴からだしておきましょう)
2・ジーンズの縫い目が重なった部分にミシンの縫い始めを合わせて押え金を下ろします。段差がつくときには低い方に厚紙を重ねて縫い進めるとスムーズにいきます。
3・周りに他のものを置かないように針の周りを整えて軽く右手でジーンズの裾を押さえます。
4・スイッチを押して縫い始めます。縫い始めたら力を入れずにミシンが進む方向に集中して針目が裾の縫い代からズレないように軽く両手で布が進むのを支えます。このとき、無理やり前に布を押し込んだり、逆に引っ張ったり、後ろから無理やりひいいたりしないように気をつけましょう。あくまでも支える程度の力でミシンが進むのを補助していきます。
初心者の方はあまり端を縫うとミシン目が落ちてしまうのでしつけ糸で仮縫いをしてからしつけ糸に沿って縫うようにしましょう
完成です。
自分で仕上げたリフォームはなぜか少し誇らしげな、また何か縫いたくなるようなそんな気持ちになりますね、実際のリフォームは、ほどくことを除けは自分の洋服をもっと素敵に蘇らせるチャンスになりますのでぜひともリフォームにも挑戦してみてくださいね!!
旧型ミシンの場合(ボビンケース付き)
さて、ここからはもう少し古い(旧型)のミシンの型になります。
こちらのミシン、実は30年以上前のジャノメミシンになりますが、今でもしっかり動いています。針に糸を通すことだけはこのままでは難しいのですが、押え金のアタッチメントも付属で付いておりますし、ボタンホールも好きな幅で作ることができます。色々な縫い方もダイヤルを回せば縫えるのも同じです。
このタイプは後ろから糸を左に通してNの時に字を描くように糸を通します。ここまで通したらあとは同じで、針のすぐ上の銀色の糸通しに糸を通して針に糸を通します。家にあるミシンのタイプがこちらの場合はボビンケースがついている場合もあるかと思いますのでボビンケース付け方についても解説していきます。
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ボビンケースがある場合
下にこのようにボビンケースにボビンを入れて下糸を使う場合、ボビンケースの調整が必要なときがあります。例えば、ジーンズの裾を縫うときなどは、ステッチ糸を使うため、糸が太くなってしまいます。
ボビン糸は時計回り(左から上を通って右へ)
ボビンケースのマイナスネジの下をくぐって
ボビンケース中央の1,3CM間隔の隙間に糸をもっていく
ここで糸調子を確認する。糸を持ってボビンケースをたらし、振ったときに少しずつボビンケースが落ちる程度が正常。持った途端にボビンケースが落ちるようならゆるすぎで、振っても落ちなければ、きつすぎます。
調整はボビンケース付きのミシンならば、マイナスドライバーが購入したミシンケースの付属品の中についているのでマイナスドライバーで糸の調整をします。ジーンズのように糸が太い場合、ボビンケースがきつすぎて糸が落ちてこないのでマイナスドライバーでゆるめます。緩めたら一度、糸を持ってボビンケースの落ち具合を確かめてみましょう。
ミシンが家に一台あれば縫いたいものは何でも縫えます。古い新しいにかぎらず、ミシンがあったらぜひ出してみて縫ってみたいもに挑戦してみてください
大事なことは、縫う前には必ず試し縫いをして糸調子を整えることですよ
現在のミシンはこういったボビンケースのトラブルを避けるために直接ボビンをミシンに設置するというものが多く、家庭でも色々と使いやすくするための工夫がたくさんされています。怖がることなく、ミシンを踏んでたくさんのものづくりに挑戦してみましょう♪