パンツのウエストを自分で広げる方法【洋服リフォーム】総ゴムウエストの場合♪|ri-haの洋裁部屋
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パンツのウエストを自分で広げる方法【洋服リフォーム】総ゴムウエストの場合♪

さぶりん
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一年前にはいていたお気に入りのパンツをタンスから出してみると、きつくてウエストのボタンがはまらないという方はいませんか?

コロナ禍入学祝、花見、歓迎会など人と会って食事をする機会が日常に戻り、ウエストが一回り大きくなって一年前にはいていたパンツがきつくなってはけなくなっていませんか。

久しぶりに出して着てみたら、スカートのウエストボタンが閉まらない!!

みわ
みわ

どれくらいきつくなったのかな?自分で広げてみる?

さぶりん
さぶりん

今回はそんなスカートを自分で広げ直す方法について紹介していきます。いざ自分で直してみると意外とかんたんな方法でできるものもあります。ぜひ、自分でスカートのウエストを広げてみるという挑戦をしてみたい方はご参考に!

ウエストがきつくなる原因

はじめになぜウエストが大きくなったのか、ウエストが大きくんなったとき本当にスカートやパンツの大きさを変える必要があるのかを考えてみましょう。

自分のウエストに合わせてスカートやパンツを大きくして自分の体型に合わせるのは簡単ですが、その前に、自分の身体の変化の原因について改めて考えてみましょう。

食べる機会が増えた

3月から卒業祝いや入学祝いや花見、職場の歓迎会などたくさんの集まる機会が増えて食事の回数が増し、美味しいものを食べる機会が多くなったたことが考えられます。

運動する時間が少なくなった

仕事が忙しくなり、普段の運動に時間が取れなくなってしまった可能性があります。

ストレスが増えた

職場の環境が変わるなどして、新しい環境に慣れるためのストレスがあったかもしれません。ストレスは体重が増える原因になる場合もあります。

年齢による体の変化

年齢が50ー60代の場合、自然と代謝落ちて体重が増えやすくなります。

日常の活動量が変わった

日常の生活習慣の変化で、仕事や習い事をやめて活動的に動くことが少なくなってきているせいかもしれません。

こういうさまざまな原因により体型が変化し、ウエストがきつくなる場合があります。

大きくなったウエストの改善

ウエストを改善して、お気に入りのスカートやパンツが再びフィットするようにするための方法をいくつかご提案します。

ここで『パンツのウエストを自分で直す方法を紹介する前にさきにウエストの改善方法をなぜ話すのか』と思いましたか?それには理由があります

自分で直す方法を知りたいのになぜ、ウエストを改善するなんて遠回しな説明をするの?

みわ
みわ

それはね・・・、自分でスカートのウエストを直すのは思った以上に時間がかかるからだよ。

さぶりん
さぶりん

これまでいろいろな相談にのってきましたが、よく聞く話が『自分でやってみようと思ってほどいてみたものの、思った以上にむずかしくて、結局途中で放りだしてしまい、着れずにそのままになっている』という話もよく聞こえてきます。

ウエストを大きくする方法はさほど多くはありません。自分で直そうとしても一つをほどいてすぐに大きくできるわけでもありません。

専門店に依頼すれば早いのですが、一つの提案として健康的にウエストをパンツを購入して履けたときと同じ状態に少しスリムになることも提案しています。

ではどうやってこのウエストを健康的に補足していくのか?

適度な運動を始める

-散歩や軽いジョギング、水泳など、定期的に体を動かすことでカロリーを消費し、体形を整える助けになります。朝近くの公園を散歩するなど一定の運動を習慣的にするとより近道になるかもしれません

なかなか続かない人は家族と一緒にやってみたり、ペットの散歩などを利用するのものいいでしょう

散歩するときや日常生活の中でスマートウォッチを使い、自身の健康管理をするのもいいでしょう

バランスの良い食事にする

野菜、果物、全粒穀物、たんぱく質(魚や鶏肉など)を中心とした食事に切り替えます。砂糖や脂肪の多い食べ物は控えめにして食事のバランスを保ちましょう

小さな食事を数回に分けて食べる

一日に3回の大きな食事ではなく、5~6回の小分けにして食べて一度にたくさん食べずに消化を助けます。

水分をたくさん取る

水やお茶をたくさん飲んで、満腹感を得やすくなり、過食を防ぎます。

ストレス管理をする

ヨガや瞑想、趣味の時間を持つなどして、ストレスを感じるときにはリラックスする方法を見つけましょう。

睡眠を十分にとる

良質な睡眠は全体的な健康にも寄与し、体重管理にも効果的です。夜は7-8時間の睡眠を心がけましょう。

食事日記をつける

食べたものを記録すると、自分の食生活を見直しやすくなります。どんな食品が体重増加に影響しているかが分かりやすくなるためです。

これらのステップを実践して、少しずつ健康的な生活習慣を築いていくのが基本です。

パンツのウエストを広げるー総ゴムのウエスト

さぁ色々試してだめなら、いよいよ修正しなければならなくなりません。

これはウエストにボーダー柄ゴムが縫い付けられたジーンズです。

ウエストのゴム幅は5cm、ここにベルト通しがついているため、一部ベルト通しの片方を取り外します。

① まずこのパンツのウエスト寸法を約6cm広げるため、後ろ脇のベルト通し2本の下の部分のみを取り外します。

まず、ジーンズのウエストを6cm広げるために、後ろ側のベルト通し2本の下の部分を外します。ベルト通しは縫い目がしっかりと固定されていますが、糸切りばさみやリッパーを使って裏側から慎重に糸を切るようにします。これで表側に傷をつけずに取り外すことができます。

ほどき方については刺繍糸のほどき方と同じような方法になりますのでこちらを参考に目打ちとリッパーを要領よく使って生地が傷まないように注意深くほどいていきましょう。

ベルト通しの下の部分のみ取はずしができました。

② 次に、ジーンズのウエスト部分の縫い目を5~6cmほどほどいていきます。このとき、縫い目を引っ張りすぎないように注意しましょう。ほどく範囲は、ウエストを広げたい寸法に応じて変えます。6cm広げる場合は、少し多めにほどいておくと調整がしやすいです。

後ろ中心のベルト通しから5~6cm程度残してボーダー柄ゴムとパンツの縫い目をほどいていきます。ちょうど目打ち部分の表から見て2本見えるステッチ糸です。

このパンツの特徴は通常の脇線ちょうどに縫い目がなく、前パンツよりに5~cm入ったところに脇線の切り替えが入っています。

ほどく長さはウエストの寸法をどれくらい広げるかによって変えていきます。ウエストを少し広げる場合はほどく長さも少なくし、多い場合はなるべくたくさんほどいて全体のバランスを整えていきます。

今回は6cmなのでやりやすい位置で多めにほどいてあります。

さぶりん
さぶりん

ほどく要領は縫い目がチェーンステッチで縫われている場合は下図のように裏から一箇所の糸を引き抜けばするするとほどけていくのでほどけすぎないように注意が必要です。

これでウエストのほどきは完了です。前中心側と後ろ中心を少し残して全体がほどけました。

通常の硬い布帛デニムであればパンツの切替部分から裾にむけて適度にほどいて補足布を当ててウエストを広げていきますが、このデニムパンツは伸縮性のある素材のためほどいた時点でウエストの寸法が少し大きく広がっています。

この伸縮性のある特徴を活かしてパンツの部分に余計な布は挟まず、ウエストのゴム部分のみゴムを足してウエストを広げこととしました。

市販のゴムベルトは通常白や生成り、黒といったオーソドックスなものしか販売されていません。同じバーダー柄をさがすというのは極めて困難なため、今回は黒色をバランスよく配置するため、両脇につけることとしました

③ ボーダー柄ゴムの両脇にハサミを入れてカットします。

ウエストのゴムを広げるため、ゴム部分を片側3cmずつ広げるようにします。まず、ウエストの両脇にハサミを入れて、元のゴムをカットします。次に、必要な長さのゴムを用意し、追加します。ウエストを6cm広げる場合、片側に3cmのゴムが必要です。このとき、縫い代として各1cmずつ余裕を持たせると、きれいに仕上がります。

④ 次にウエストを広げるためのゴムを追加していきます。

新しいゴムを追加するために、ゴムの両端を中表(布の裏面同士を合わせること)にして縫い合わせます。このとき、ウエストのゴムの幅が同じになるように注意します。縫い合わせたゴムをパンツのウエストに再び縫い付けます。ほどいた縫い目の1cm程度は重なるようにして縫うと、しっかり固定されます。ウエストを6cm広げるため、片方に3cmのゴムが必要です。

ここでウエストの寸法を改めて計算して追加のゴムを入れていきます。

追加したいのは片方で3cm、その3cmゴムの両サイドに縫い代1cmずつで5cm。追加するゴムはそれで構いませんがもともとついていたボーダー柄をカットしてあります。このカットした部分に追加のゴムを挟むため、もともとのゴムにも縫い代がそれぞれ必要になるため1cmずつ長さが短くなっているという計算になります。

短くなった部分を追加のゴムで補わなければなりません。そのため追加のゴムの長さは2cmとなります。

追加したい寸法(3cm)+縫い代(2cm)+追加の長さ(2cm)=7cmのゴムの長さが必要です

⑤ ゴムの両脇それぞれを中表にして縫い合わせます

ウエストのゴムの幅は同じ幅に合わせます

縫い合わせたゴムの長さは5cmが表に出ます

⑥ つながったゴムとパンツのウエストを中表にして再び縫い合わせます。このとき、ほどいた縫い目の1cm程度は重なるように縫い合わせます。

ゴムをつけ終わったら、ジーンズの表から2本のステッチ(飾り縫い)をかけます。できれば同じ太さの糸を使い、ミシン針のサイズも14番か16番に合わせて作業します。ステッチをかけることで、見た目もきれいに仕上がります。

縫い合わせたゴムの縫い代を片方に寄せてステッチをかけるとゴムの落ち着きがよくなりますよ♪

さぶりん
さぶりん

⑦ 

できれば同じ太さの糸でかけましょう。ステッチ糸は30番か20番の太い糸になりますのでミシン針の大きさも合わせて14番かもしくは16番に合わせてステッチをかけるとよいでしょう。

⑧ 最後に①でほどいた後ろ側の2本のベルト通しを再び縫い止めます。

取り外した後ろ側のベルト通しを再び縫い付けます。ベルトが通る隙間を少し開けて、返し縫い(縫い目を固定するための縫い方)でしっかりと固定します。また、外した後に残っている傷跡が気になる場合は、アイロンを当てて目立たなくしておきましょに②でほどいた部分を表から2本ステッチをかけていきます。

これでウエスト寸法を6cm大きくしたパンツの完成です。

広げるサイズが大きいときは両サイドを大きくほどいて、少しのサイズなら後ろ側だけほどいてもいいのかもしれませんね。

まとめ

今回はウエスト総ゴムの場合の広げ方でしたが、ファッションアイテムは様々な素材が新しく進化しています。今の作り方にとらわれず、眼の前にある服の特徴をよく観察して新たなリフォームやリメイクにも挑戦してみましょう♪

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ABOUT ME
さぶりん
さぶりん
生涯学習インストラクター(洋裁)
1967年霧島市生まれ。自営店を手伝いながら学生時代を過ごす。文化服装専門学校卒業後就職後独立。一時期洋裁業がいやになり離れる。現在は料理・洋裁・DIY・ブログ執筆、ボランティア活動など幅広く活動中。2022年10月よりブログを開始。趣味はテニス
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