着物をリメイクする理由~私達は地球を食べて生きている♪
人は地球を食べている。食物連鎖の中でも一番高上に立ち、森林を伐採して生活し、地下からエネルギーを掘り出す。単純に考えてみても地球を食べている状況は頭に浮かぶ。
これは約10年前に記録した【絹(シルク)】を生み出す元のカイコが羽化するまでを3年間記録した記録である。
『絹』を生み出すカイコがどうやって生まれて、どうやって死んでいくのか、いつも身にまとっている『絹(シルク)』について考えてみたいという思いから、約10年前の観察記録を今回まとめてみました。
普通に考えれば「地球を食べて生きている」といえば食べ物のことが一番に浮かぶ。しかし、衣類にしても住んでいる家にしても食べるもの以外のものも全ては地球を食べていることにほかならない。
これは衣類の中でも今でも高級素材として扱われる「絹」の繊維を作り出している「蚕(カイコ)」を観察している。人間が着る繊維を生み出すために生命を終えるその短い時間をどう過ごしているのかをじっくりと読み解いてほしい。
参考にしたのが「そだててあそぼう」シリーズの「カイコの絵本」である。着物の歴史や絹糸になるまでを細かく絵本でわかりやすく書いてある。
子どもたちにも夏休みの宿題にぜひとも観察してほしいといいたいところだが、何しろ繊細ないきものなので、すでにこの暑さ(30度超え)では死んでしまうので来年の春あたり、桑の葉が家にある方は挑戦してみてほしい
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着物リメイクする前の、衣類として素材を見る
私達が着用する衣類の素材は、綿、ポリエステル、毛、絹、麻など、様々なものから作られています。代表的に見られるそれぞれの特性を見てみましょう。
綿(Cotton)は、綿花から得られる天然繊維です。柔らかく肌触りが良く、汗を吸収するので暑い季節に適しています。
ポリエステル(Polyester)は合成繊維で、耐久性がありシワになりにくい特性があります。伸縮性があるので動きやすく、速乾性にも優れています。
毛(Wool)は動物の毛から得られる天然繊維で、主に羊毛が使われます。保温性に優れ、寒い季節に着用すると暖かさを感じられます。
絹(Silk)は蚕の繭から取られる天然繊維で、滑らかで光沢があります。吸湿性に優れ、肌に優しいため下着にもよく使われます。
麻(Linen)は亜麻の植物から取れる天然繊維で、通気性が高く、涼しい肌触りが特徴です。シワになりやすいので、夏服やカジュアルな服に人気です。
これらの素材は、それぞれの特性を生かして様々な洋服が作られています。季節や用途に応じて適した素材を選ぶと、より快適な着心地を楽しむことができます。衣類選びの際には素材にも注目して、自分らしいファッションを楽しんでみてください。
ここでは絹の糸を作り出しているカイコ(蚕)について卵から糸を吐き出し生を終えてまた卵ができるまでを記録したものです。
私達の身近にある繊維が何でできているのか、時にはじっくりと考えてみてみましょう。
カイコ日記ー1年目
5/11(火曜日)晴天:
ふ化予定位は10日だったが、11日にふ化が確認されるので11日を1日目と記録する
初めて幼虫に桑の葉を与えることを「掃立(はきたて)」という…なにしろ初めての蚕の飼育である、ここは誰にでもわかりやすい絵本を参考に成長記録を参考にしていく。
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5/12(水曜日):1鈴幼虫
きょうから記録用の写真撮影開始。よく動いているものもいるし、全然動いていないものもいる
5/13(木曜日):カイコに餌やり(桑の葉)
どんどんかえってきてる・この頃スーパーの白いトレイから、少し大きめのお菓子箱に変更する
5/15(土曜日)
だんだん動きが活発になってきている。頭の部分がはっきり黒くなり、体のスジもよく見えてきた。桑の葉を与えたら、にょきにょき登ってきた。
5/16(日曜日):晴れ:気温19℃
カイコの大きさは4mm。ふ化した時期に違いがあるのですべてが同じ大きさではないが、カイコは25℃~26℃が適温らしく、ここでは少し気温が低いのでまゆになるまでには少し時間がかかりそうな予感。
購入当初は200匹だったけど今数えてみたら、見える範囲で64匹。実際に桑の葉に隠れているものもいると思われるけれど、若干生き残れなかったかいこもいるかも…不安。
5/17(月曜日):晴れ:気温22℃
絵本ではふ化して3日~4日程度で「眠(みん)」の状態で、ふ化してすでに1週間。もう脱皮して2鈴幼虫になっているのかな?
脱皮の準備とはこういうことらしい
「眠」の状態
- 光沢をおびる
- 桑を食べなくなる
- 頭を上に上げて、じっとするようになる
「2鈴」の状態
- 体の3分の1程度が白っぽい
- 1鈴より1mm~1,5mm程度大きい
箱を茶色のお菓子箱から同じくらいの大きさの赤い箱に変更。十分に気をつけて桑の葉のついた幼虫をうつしかえる。下の方の干からびた桑の葉にも幼虫がいたので取り残しがないように古い小の箱にもそのまますべての葉を置いた上で、新しい桑の葉も入れておく。生きている幼虫は新しい桑の葉に登ってくるので登ってきたら赤い箱にうつす。
茶色の箱はきれいに掃除して、赤い箱に糞が溜まってきたら、また茶色の箱に交換して使えるかな?
5/18(火曜日):小雨:気温20℃
先日の赤い箱に引っ越しさせて、茶色い箱に取り残しがあったらいけないと思って残していたら・・・いた!、しかも3匹も!取り残しがあったらこわいのであと2~3日はこのままにしておく。
今日は小雨で桑の葉が濡れていたので葉についた雨水をティシュで拭き取り、そのまま置くこと30分。水分が飛んだので桑の葉をカイコに乗せる。順調に早いものから登ってくる。
カイコ100匹を卵から育てるためにはおよそ6Kgの桑の葉が必要なんだって。今回は200匹だからおよそ12kg(約3200枚)!
★ちょっとおしゃべりTea Time ★
かいこを人間が食べることは日本ではあまりないけれど、桑の葉や実は色々な食べる方法があります
人間が食べてもおいしい桑の葉「カイコの絵本」より
- 桑の葉
- 桑の葉を粉末にしてケーキやうどん
- 桑おはぎ
- 桑ロールとんかつ
写真(下)は今年(2023年)いただいた桑の実でジャムを作ったもの。桑の実はブルーベリーに似ているけれども生のまま食べても味はタンパクであまりしません。生の桑の実をゆっくり煮詰めて砂糖とお酢を少し加えてジャムにするとブルーベリーに似ていて、とってもおいしいですよ。
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5/20(木曜日):小雨:気温21,5℃
元気に動いております。桑の葉を茶色の箱と赤い箱の2つの箱に入れました。明日には食べ尽くしていることでしょう。
5/21(金曜日):気温21℃
一段と大きくなてきた。動きもかなりはっきりとわかるようになってきた。頭の動きが特に上下、左右よく動いている
5/22(土曜日):くもり:気温21℃ 14日目
箱をまた変えました。動きはあまり良くない。また「眠(みん)」かな?
5/24(月曜日):晴れ:気温21℃
大きいもので1cm程度~1,3cm(小さいのはまだ7mm程度)動きがかなり活発になってきたように見えるが、大きくなった分、今までと同じ動きが大きな動きに見えるんだと思います。そろそろ箱ももう一回り大きめに変えたほうがいいかな?
5/26(水曜日):快晴:気温18℃
先日(24日)とほお同じ、大きさの比較ができる。小さい方が7mm、大きい方が14mm。古い赤い箱からまた生き残り発見!!また茶箱に移し替える
5/28(金曜日):
箱を1ランク大きく25cmサイズに変更。
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皇室でも「養蚕」作業
毎年皇室では養蚕作業を歴代の皇后様が行ってらっしゃいます。人が着る「絹(シルク)」を作っている元になる蚕(カイコ)を皇后様がお世話されているということがいかに素晴らしいことかがわかります。
毎年5月の中旬頃、新聞やテレビなど皇后様が養蚕作業をされる報道がされています。
日本に養蚕が伝わったのは弥生時代の中頃だったらしい。絹は昔から大変効果で貴重な品でした。「税」として朝廷にも納められていたのです
人のため、育てられ、人のために繭を作り、絹が織られてゆく
そのカイコの養蚕を歴代の皇后様が行っていることはとても意義深いと思う
ここ霧島でも島津の殿様の時から養蚕の飼育が行われるようになったという
ここ霧島よりずいぶん早い繭の収穫!うちはまだ「3鈴」くらいなのに・・・
5/29(土曜日):晴れ::気温22℃
動きがとても活発に見えてきている。新しい桑の葉を箱一面にのせて、いったいどんなふうに新しい葉に登ってくるのかと思って桑の葉を与えて5~10分見ていたら、な、な、なんと小さな穴が空いていました。【画像下(右)】
桑の葉を下から食べて、その穴から葉の上に登ってくるのもいるし、くきを伝わって登ってくるのもいるらしい。よくみていると穴があくこと、あくこと。
みんな下から食べているんだなぁ。みんなもりもり食べている
桑の葉の茎から白い液が流れ出てきています。この栄養分を取ってカイコが大きくなってきてるのよね
しっぽのような・・・後ろに尖った所が。
色は少し茶色(肌色)っぽい
体を伸び縮みさせるので長いときで1,7mm。短いときで1.3mmくらい
5/30(日曜日)”蟻(あり)”
イベントに集中していて、お昼ごろ食事のときに桑の葉をさっと置くだけ置いてちゃんと観察しなかった!!箱の外に2~3匹のアリが目についてのに!!
6/3(木曜日)また”蟻(あり)”にやられた!!
生き残り、わずか!!
地面を張ってこないように天井から吊るして残りわずかのカイコを見守る。
6/5(土曜日):晴れ:気温24℃
生き残り数えてたった7匹。生き残れるか心配。とりあえずボウルから箱に移す。桑の葉の乾燥が早いので蓋があったほうがいいかなと。この7匹は今のままの箱で足りそう。
もう大きいい箱はいらない。一番大きいカイコで体調2,8cmくらいだったかな?
6/6(日曜日):晴れ:気温18℃
桑の葉与える
6/12(土曜日):雨:気温22℃
一番大きいカイコで4,5cm
葉を与えると待ってましたとばかりに葉をモクモクと食べ始めるものと同じような大きさなのに1分間微動だにしないものとがいる。おそらく「眠(みん)」状態なのでしょう
生き残り「6匹」小さいものはまだ2cm程度。
もう一度飼い直すか(注文し直すか)検討中・・・
6/13(日曜日):晴れ:気温22℃
一番大きいもので5cm。一番小さいもので2,5cm、成長が倍違う。
カイコの成長に適温なのが22度℃~25℃とある。
6/18(金曜日):雨:気温23,5℃
先週あたりから梅雨に入っている・わずかに残ったカイコはすこぶる順調に成長しているが、明日で一応40日目。本来ならばそろそろ繭の団地づくりを始める時だけど・・・作るか!!
6/21(月曜日)
すでに糸を吐き始めているカイコがいて、まゆの団地に移し替え。カイコは自分のお気に入りの場所を探してあちこちうろうろしている。
6/23(水曜日)
月曜日のカイコはすでに一番端のまゆの団地に繭を作っていた。他の5匹ももそろそろ。夕方桑の葉をやりましたが、1匹食べようとせずウロウロして上を見上げてばかりいるので熟蚕かなと思い、まゆの団地に移し替え。
残り4匹はまだ桑の葉をせっせと食べているので明日か明後日くらいが繭の団地入かな?
6/28(月曜日)「繭の呼吸」
現在4つの繭づくりが始まっている。まゆの呼吸を数えてみると1分間に54回脈うっていました。
まゆの背中を血液が流れるように黒い筋が動いていて、これを呼吸数として数えると・・・54回ということです
6/30(水曜日)
全ての蚕が繭をつくリました。最初に作り始めたものはもう真っ白になり、よく見るあの蚕の繭の状態です。最初に繭を作り始めたものはなんだか色がおかしい。昨日までは中で繭を作っている様子が見えて今日にも真っ白になるかと思っていたけど、昨日蟻をみかけたので、取り除いたつもりではいたけれども、もしかしたら蟻が中に入って島たのではと心配。
本を見てみると、繭を作って4~6日目で蚕は繭の中で脱皮をしてさなぎになると書いてあります。
糸を取りたい気もするけれど、サナギになって交尾をさせて産卵まで見届けてみたいという気持ちにもなってきました。
しかし、繭は6個しかないからちゃんとオス・メス揃っているかも含めて心配・・
7/7(水曜日)
一匹がさなぎになり、箱の中に確保
7/9(金曜日):雨:
2匹目がう化して羽をバタバタさせている。
とりあえず、同じ箱に入れて、最初の1匹目が弱っているように感じたので、2匹目も弱らせないように逃してやろうとか考えてる10分の間に2匹は交尾を始めていた。
本をよく見てみると最初にう化するのかオスでメスがう化するのを待っているそうなのである。
メスはオスよりもお腹が大きく、う化してもそんなに動きまわらないとあるが、う化してよく動き回ったのは”メス”だよなぁ。最初の1匹目より確かに大きめだし。
”オス”はメスのだすフェロモンを感じると盛んに羽をバタつかせてメスを探す。
メスが繭からでてくるとすぐに交尾が始まる!!
確かに。”早い”
絵本いわく、交尾しているオスとメスはほっておくとずっとそのまま交尾を続けるそうだ、2時間~半日
交尾開始から4時間、一旦離れるがすぐに交尾開始~一日中~
あのー、いつまでやってるんですかぁ?
7/10(土曜日)
午前6時:無理やり引き離し、オス、メス別々の箱へ。
午前7時:最初の「卵」らしきもの発見!!
午後:大量の、卵、卵、黄色い卵、夜に数を数えてみると607個!!
7/12(月曜日)
産卵をしてから2日ほどで卵は黄色⇨茶褐色⇨灰色に変わった。これは休眠卵になるそうである
この休眠卵は冬を過ごして4月頃にならないとふ化しないそうである。
卵を産み付けてある紙をそのまま水切りネットなどに入れて日の当たらない軒先にぶら下げて2月頃冷蔵庫に入れて、桑の新芽が出る頃に桑の準備を整えてから、卵を室温(15℃~20℃)に置くとふ化するらしい。
おそらく今日で25℃あるのであまり温かい(温度が高い)とふ化しないのかな?今回の607個はすべて灰褐色になっているので休眠卵として扱う。
ただし、一昨日のよる遅れて産卵したものが10~15個あるのでそちらはまだ茶褐色ものや黄色いものもあるので試しに冷蔵庫に入れてみる。(わざと非休眠卵にする)
非休眠卵ならば10~14日くらいでふ化するとのこと。桑の葉はもう新芽ではないのであまり柔らかいものは多くはないけれど、2~3日冷蔵庫に入れたのち、外(室温)に出して温度が若干高いけれど、ふ化するか試してみる。(テストしてみる)
灰褐色の卵を紙にまとめようと箱の壁にへばりついている卵をとろうとすると、しっかりと張りついていて、なかなか剥がれない。いくつか潰してしまったかもしれない。
事務所の中に置いておこうとも思ったが、これから「蚊取り線香」を使うシーズン、少しでも蚕(カイコ)に悪影響を与えるものは避けておきたいと思ったので対策を考えてから事務所の横にぶら下げようと思う。
オス、メス、別々にしているが。飛ぶこともできず、あとは「死ぬ」だけなのだろうか?
もう一回同じ箱に入れたら、交尾をまたするのかなあ?
一年目の日記はここでおわりです。
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カイコ日記ー2年目
0日:5/19(木):冷蔵庫より取り出し
1日目:5/20(金):ふ化発見!
5日目:5/24(火曜日):眠(みん)かなぁ?あまり動きなし!!
7日目:5/26(木):曇:2鈴幼虫多し。夜数えると400頭いる!!
17日目:6/5(日曜日):曇:気温19℃:大きい箱と小さい箱に分ける。大は活発なもの、小は「眠(みん)」かな?再度数えると365頭
19日目:6/7(火曜日):雨:気温19,5℃:大きいもので2,5cm,小さいもので1,3cm、早めにと思い、繭が入る団地をダンボールで作成
★あまーい匂い、やわらかーいカイコ★今にも溶けそうな軽くて繊細な生き物本物を見なければ伝わらないカイコの魅力があるなぁ♪
28日目:6/16(木曜日):大きいカイコ引っ越し
30日目:6/18(土曜日):気温23℃:ダンボールの団地2つ目作成
31日目:6/19(日曜日):気温23℃:箱の掃除行う。桑の葉が大量になってきた。
32日目:6/20(月):雨:5年齢発見!!
33日目:6/21(火曜日):雨:気温23℃:日に日に大きくなってくる。箱の掃除行う。糞も大きくなってきた。
34日目:6/22(水曜日)曇:気温34℃:4齢と5齢がほとんど。来週からは繭つくりがはじまるなぁ。
35日目:6/23(木曜日):晴れ:久々の晴れ間。小箱にまだ小さい3齢は持って帰る
36日目:6/24(金曜日):晴れ:繭の団地の住民票作成(どこに繭が入ったか?のメモ)
繭を作り出したらチェックしていこう!!
39日目:6/27(月曜日):晴れ:
第1号繭作り開始。515号室。今日だけで9頭繭づくりを始める
40日目:6/28(火曜日):晴れ:気温26,5℃
3頭死ぬ・虫か、暑さかつぶされた感が高い。<梅雨明け>
41日目:6/29(水曜日):晴れ:気温27℃
5頭死ぬ。団地以外にまた繭を作っている。死んでいるのはやはり潰れている。
42日目:6/30(木曜日)
繭の団地に蟻の被害。壁にくっつけたせいか?壁伝いに蟻がきたのか?
45日目:7/3(日曜日)
最初の繭を冷凍庫へ
47日目:7/5(火曜日)
約90個の繭を冷凍庫へ、まだカイコのままはあと9頭かな?
48日目:7/6(水曜日)
約130個の繭を回収、蟻にやられたものも多数あった
51日目:7/9(土曜日):晴れ:気温27,5℃
残り1頭、まだ3cmの大きさ、暑さで大丈夫か?前日の1頭は死んでしまった。
54日目:7/12(火曜日):晴れ:気温27,5℃
繭冷凍庫から出す。天日干し190頭分ほか10頭はふ化を待つ
59日:7/17(日曜日):オス1羽かえる。冷凍していた方から・・・ぎょぎょぎょ!!
60日目:7/18(月曜日):台風6号
オスが2羽になる。メスがまだ出ず。夕方見たらメスがいてすでに交尾が始まっっていた。
61日目:7/19(火曜日)
まだ交尾を続けていたので無理やり引き離す
62日目:7/20(火曜日)
メスが卵を生む。もとに戻す⇨また交尾始まる
63日目:7/21(木曜日)
2回目卵を生む
64日目:7/22(金曜日)
オス1頭死ぬ
66日目:7/24(日曜日)
繭数える 合計271個うち35個はだめかもしれない。
67日目:7/25(月曜日)卵数える 1回目が504個、2回めが28個、合計532個。ネットに入れて事務所に置く。
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カイコ日記ー3年目
うまく卵をふ化させることができずに、5月18日頃5~6匹毛ごになっていたが、5月30日全滅!!
原因:掃立のやり方を間違えて、卵をしめらせたティシュペーパーの上に置いてしまったため。
これだけの思いをして、カイコ一匹あたりからとれる絹糸は約1,500m。それらを束ねて絹糸にして機を織り、着物に仕立てていく。
カイコは私達人間が作り出した「虫」なのです。飛ぶこともできなければ、桑の葉がなければ生きることもできない、人の手がなければいきていけない「虫」なのです。
今では着る人が少なくなった日本の民族衣装の「着物」、成人式の晴れの日の「振り袖」や結婚式の「白無垢」。きちんとした伝統を受け継ぎながらも、着る人の少なくなった「着物」ですが、今の時代に新たな命を吹き込んでまたリメイクという形で作っていきたいものです。
着物は少なからず、この「絹」で作られたものが多く存在しています。着なくなった「着物」を捨てるのではなく再生させなければなりません。もっと活かす方法を考えなければなりません。
ひとつには洋服に「リメイクする」方法です。リメイクすることによって、この小さな命が吹きこまれた「絹(シルク)」がまた現在のスタイルの洋服の中で存在し、最後までカイコの命を全うする方法を考えていくことは私達の責任なのかもしれません。